
(今回はちょっと話が前後します。すみません)
三日目の夕方
少し迷いました。このことを書くのは辛いことですが、それでも逆に書かない方がその子のためには悪い気がして。
実は8匹のうち、どうしてもミルクを飲む力が弱い子がいました。お兄ちゃんたちがみんなを乗り越え、掻き分けてミルクを飲んでいるのに、その子は少し離れたところでいつも眠っています。もちろん時々飲んではいるようなのですが、どう考えても離れすぎです。
きっとちゃんとミルクを飲んでないのだろうと思って、ミッコが段ボールの外に出たときに、そっとおっぱいのところに連れて行ったりもしました。するとミッコは、その子が外に出てしまったと勘違いしたのか、慌ててその子を咥えて段ボールの中に入っていきます。段ボールの中に入ると、お兄ちゃんやお姉ちゃんたちが我先にとママのミルクのところに行きます。でもその子は寝たまんまです。2回くらいやってみましたが、結果は同じでした。
四日目の朝
朝になると心配で、かけてあったタオルをそっとめくってみると、やっぱりその子は離れていました。そして冷たくなっていました。まだ本当に小さくて、生まれたばっかりなのに、こういうこともあるんですね。悲しくて悲しくてたまりませんでした。最後に、少しだけミッコにくっつけてあげてさよならをしました。
生まれてきた命。その中には天寿を全うできない命もある事はわかっていました。それでも気持ちはついていきません。今まで何匹もワンコやにゃんこの死を経験してきました。それでも慣れる事はありません。そしてその子と過ごした日数に長いも少ないもないこともわかりました。
たった三日間だったけど、僕のところに来てくれて本当にありがとう。君ががんばってがんばって生きていたこと、僕は絶対忘れないよ。名前をつけてあげられなくてごめんね。もう寒くないね。ゆっくりおやすみ!
コメント